高度生殖医療

体外受精・胚移植(IVF-ET)

身体の外に採り出した卵子に精子をふりかける方法を体外受精といいます。精子は自分の力で卵子の透明帯という殻を通過して受精します。受精し、細胞分裂を繰り返して成長した受精卵(胚)を子宮内に戻すことを胚移植といいます。分割期胚あるいは胚盤胞を移植します。

顕微授精(ICSI)

1個の卵子に針を刺して、1個の精子を入れて授精させる方法です。

レスキュー顕微授精

受精障害を回避するため、体外受精から4〜5時間後に卵子の受精の兆候を確認し、精子の進入が確認できない場合に行う追加の顕微授精です。

人為的活性化処理

顕微授精を行っても、まれに受精しない場合があり、受精障害といわれます。このような場合、人為的に活性化処理をして受精を助けます。

配偶子(精子・卵子)凍結

妊孕性温存や、ART治療に用いる目的で行います。

胚凍結

体外受精や顕微授精で受精し成長した受精卵(胚)を凍結保護剤が入った特殊な培養液に浸して脱水・濃縮した後、特別な容器に移して-196℃の液体窒素中に入れて凍結します。一回の採卵で採取した複数の受精卵(胚)を無駄にすることなく胚移植に用いることができます。受精卵(胚)に物理的に大きな変化を起こすため、一定の確率(5〜10%程度以下)で凍結融解後に変性してしまうことがあります。

胚盤胞培養

受精卵(胚)を温度やガス濃度が一定に保たれた培養器の中で、最大7日間培養します。培養器はインキュベーターといい、女性の体内(卵管)に近い環境になるように、温度37.0℃、二酸化炭素6%、酸素5%で一定に保たれています。

融解胚移植

受精卵(胚)を凍結しておき、子宮内膜の状態を整えてから移植する方法です。融解は、凍結された受精卵(胚)を加温された培養液に急速に入れ、凍結保護剤を徐々に薄めることで脱水・濃縮された状態から元に戻します。融解後は受精卵(胚)の生存を確認して数時間~数日培養して移植します。

孵化補助術(レーザー)

受精卵(胚)の殻である透明帯から脱出(孵化)することを補助します。透明帯が厚い、硬いなどが脱出(孵化)を妨げる可能性がある場合、レーザーを用いて透明帯の一部を薄くしたり開口して脱出(孵化)を助けます。

男性不妊症

重度の乏精子症や無精子症の場合、提携先の泌尿器科へご紹介します。

子宮内膜受容能検査(ERPeak検査)

子宮内膜が胚を受け入れる短い期間のことを「着床の窓(WOI)」といいます。胚移植(特に良好胚盤胞)を行っても妊娠結果が出ない方はWOIにずれが認められることがあります。ホルモン補充の融解胚移植と同様の方法で、決められた日に子宮内膜の検査をします。