経験豊富な生殖医療専門医によるART治療

よい受精卵を得るために

妊娠に結び付くよい卵子を得るためには、的確な調節卵巣刺激と最適なタイミングでの採卵が必要です。
AMH(アンチミューラリアンホルモン)や正確なホルモン検査と、専門医が自らエコーを行って卵胞の発育を把握することにより、最適な調節卵巣刺激をおこなっていきます。

刺激は強すぎず、弱すぎず、あなたの、その時の状態にあわせて

なぜAMHやホルモン検査が必要なのか、それはよい調節卵巣刺激を行うためにはおくすり(排卵誘発剤)は多すぎてもよくないし、少なすぎてもよくないから。
ホルモンが乱れないように気を付けながら、丁寧におくすりを決めていきます。

当院のホルモン検査

当院ではRoche社のcobas e411を開院時より導入しています。
毎回のホルモン検査を、迅速に、正確に行うことができます。
排卵誘発中は、estradiol(E2), LH, FSH, Progesterone(P4), hCGを測定しています。AMHも迅速に測定することができます。
毎回採血を行うのは大変ですが、よりよい治療のためとご理解いただきたいと考えています。

AMH(アンチミューラリアンホルモン)とは

AMHは血液検査で測定できる、卵巣の中のたまごの量を表す指標です。
たまごのもととなる細胞(原子卵胞)は、胎生期より徐々に減っていきます。
このため、年齢と反対の相関を示しますが、30代、40代の女性では個人差があることがわかっています。
普段、月経が順調な方同士を比べても、AMHの値は異なります。AMHが低いと治療できる期間が短くなるかもしれません。また、AMHの値によって排卵誘発剤を使った場合の反応は大きく異なるため、治療を行う前にAMH値の値をしっておくことはとても大切です。

AMHが低くても

AMHは卵巣の中にのこっているたまごの量を表しますが、質は反映しません。
たまごの質は年齢が大きいです。若いのにAMHが低い方は、治療によってとれる卵の数が少なくはなりますが、よいたまごに出会える可能性はあります。

AMHが高ければ

40代でAMHが高い方は、ARTの治療の効果がでやすいかもしれません。妊娠に結び付くたまごの割合は変えることができませんが、数が多い=分母が大きい分、チャンスは大きくなります。

刺激方法はいろいろ

当院ではアンタゴニスト法、黄体フィードバック法(PPOS)、クロミフェン法、ホルモン調節法、など、様々な刺激方法の治療が可能です。

着床環境を整える

着床のメカニズムはわかっていないことがおおく、その研究はまだ進んでいないのが現状ですが、現時点でできる検査をやっていくことができます。

子宮鏡検査

基本となる検査です。子宮内膜には良性のポリープ(子宮内膜ポリープ)ができることがあります。超音波検査で発見されることもありますが、子宮鏡を用いないと発見・診断が難しいケースがあります。子宮内膜にポリープがあると着床が妨げられることがわかっています。
当院では胚移植を行う前に、全例の方に子宮鏡検査をお勧めしています。また、一般不妊治療で結果が出ない方や、超音波検査で疑われる方にも子宮鏡検査を行います。
子宮鏡検査は細いファイバー(軟性鏡)を子宮内に入れて観察します。通常は数分で行う事が出来て、麻酔も必要ありません。

慢性子宮内膜炎(BCE)検査

慢性子宮内膜炎は、子宮内細菌性感染による慢性炎症により子宮内膜にCD138陽性細胞が出現した状態です。反復する着床不全の約3割に慢性子宮内膜炎が認められるとされています。
「BCE検査」では子宮内膜を採取し、免疫組織染色によってCD138陽性細胞の有無を判定します。治療は「ドキシサイクリン」を2週間内服することによって9割程度が治るとされています。

ERpeak検査

ERpeak検査は、子宮内膜受容期を遺伝子の発現パターンで調べる検査で、いわゆる「着床の窓(IW: implantation window)」を調べます。
多くの方が、黄体ホルモン開始から胚移植までのタイミングは一致していますが、着床の窓が異なっている方がおられ、この検査をうけることではじめて判明することがあります。
窓が異なっている場合は、それぞれの方の窓を考慮したタイミングで胚移植を行う事で妊娠が期待できます。