なごやARTクリニックの一般不妊治療

しっかりと一般不妊治療を行うために、卵管造影検査(HSG)、卵管鏡下卵管形成術(FT)、子宮鏡検査を積極的に取り入れていきます。
ARTには抵抗がある、あるいはARTは少しお休みしたいけどその間も一般不妊治療を続けたい、そんな女性の希望にもお答えします。

「一般不妊」治療とは

ART(高度生殖補助医療・体外受精・顕微授精)治療に対して、タイミング療法や人工授精を一般不妊治療と呼びます。
卵巣から排卵した卵子は、卵管に取り込まれ、卵管の中で受精します。ART治療は体外に取り出した卵子を受精卵にして、子宮内に戻して着床を期待するのに対して、一般不妊治療は卵管の機能に期待して妊娠を目指す治療になります。

タイミング療法

エコーで卵胞期(月経から排卵前までの時期の)卵巣をみると、卵巣の中に卵子が入ってる「卵胞」と呼ばれる袋が見られます。卵胞が約20mmの大きさになると排卵すると言われています。タイミング療法はエコーによる卵胞の観察をおこなって排卵日を正確に推定し、夫婦生活(タイミング)がうまくとれるようにアドバイスするもので、不妊治療の第一歩の方法です。
特に、排卵がうまく起きない方(排卵障害がある方)には、ホルモン検査や排卵誘発剤を併用し、排卵まで誘導することが、有効な治療になります。

人工授精

人工授精は、洗浄した精子を、排卵前後の時期に子宮内に入れる処置です。精子が少ない方、フーナーテストの結果がよくない方が第一の適応になります。不妊原因がはっきりせず、タイミング療法を続けても結果が出にくい方に対しても、ステップアップとして行っていきます。人工授精の時期を決めるまでは、タイミング療法と同じです。
人工授精当日は、自宅もしくは採精室で精液を採取していただきます。精液を提出いただいてから精液を調整いたしますので、30分程度お時間が必要になります。

子宮卵管造影検査(HSG)

卵管が通過しているかどうかは、治療方針を考えるうえでとても大切なことです。卵管は卵子が精子と出会う場所、ここが通過していないと自然妊娠の可能性は低くなります。
卵管造影検査は、子宮内に柔らかいカテーテルを挿入し、造影剤を流して卵管の通過性を確認する方法です。
通水検査や通気検査、エコー下での卵管検査よりも、レントゲン透視下での造影検査の方が、正確に診断することができると考えています。
卵管の通過がよくない部分があるのか、その場所はどこなのか、といったことは、その先に卵管鏡下卵管形成術(FT)を行うのか、ART治療に進むのか決めるのにとても大事なことです。このため、当院では治療開始された早い段階での子宮卵管造影検査を行うことをお勧めしています。

卵管鏡下卵管形成術(FT)

卵管が通過していないと、通常はART(高度生殖補助医療・体外受精・顕微授精)治療の適応になりますが、卵管の閉塞・または狭窄(せまくなること)部位を広げることができれば自然妊娠や一般不妊治療の可能性が高くなります。
FTは子宮から卵管鏡と呼ばれる細いファイバーカメラを通しながら、カテーテルで卵管を広げる治療方法です。麻酔は必要ですが、外来手術で十分に対応可能です。
特に、年齢が若く、ほかに妊娠しにくい原因が見つからない方や、高度生殖補助医療(ART)に進むのに抵抗がある方がよい対象になります。

手術方法

  1. 治療器具は、内視鏡(卵管鏡)を内蔵した細い管(カテーテル)です。
  2. カテーテルを膣から子宮へと挿入し、卵管に近づけます。
  3. カテーテルの風船(バルーン)を膨らませて、卵管の中へバルーンを進めます。
  4. 詰まっていたり、狭くなっている部分を拡げます。
  5. 最後に、通過障害を改善したことを卵管鏡で確認します。