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「多嚢胞性卵巣」(PCO・PCOS)について

こんにちは。看護師です。

今回は「多嚢胞性卵巣」と不妊の関係についてお話させて頂きます。 

1.「多嚢胞性卵巣」(PCO)とは

体内のホルモンの値に異常が無く、定期的な月経があるものの、

卵巣内に排卵しない卵(卵胞)が多数ある状態のことを指します。
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❶生理不順や無月経などの月経異常

卵(卵胞)が育っていないなどの可能性や、

月経のような出血があったとしても排卵が起きていない場合があります

❷卵巣内に小さな卵(卵胞)が多数あり排卵しにくい状態

スムーズな排卵が障害されている状態にあることを排卵障害といいます

排卵障害は不妊の原因の、約25%を占めると言われています

❸体内のホルモン値(黄体形成ホルモンなど)の異常

下垂体ホルモンは、他の器官やホルモンとの相互作用でバランスが保たれています

様々な原因でバランスが崩れ、結果的に月経異常や排卵障害を引き起こします
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これら全てが当てはまるときに「多嚢胞性卵巣症候」(PCOS)と診断されます。

 

PCOSは女性の約6~10%にみられています。

 

2.検査

超音波検査(エコー)、血液検査を実施します。

 

3.治療

多嚢胞性卵巣で妊娠を望まれる方は、排卵障害に対して

「卵(卵胞)を育てること」「排卵させること」 が必要です。

当院では、排卵誘発剤といわれる「卵を育てて、排卵を促すお薬」を使用し治療していきます。

 

血液検査の結果を踏まえ、超音波検査(エコー)画像を見て卵(卵胞)の大きさを確認します。

そこからお薬の種類や量の調整を行っていきます。

また必要に応じて、医師がタイミング(排卵日を予測し性生活を行なうこと)の指示を出したり、人工授精の決定をしていきます。



クリニックでの治療だけでなく、患者様自身でできることもあります。

BMIが肥満と分類される方は、減量が効果的とされています。ただし急激な減量はホルモンバランスの乱れにつながる為、まずは食習慣の改善適度な運動をはじめてみることをおすすめします。

 

 

4.最後に

生理不順や無月経などの月経異常がある方や、今回お話させて頂いた症状に心当たりのある方はぜひ当院へご相談に来てください。

多嚢胞性卵巣は月経があるため自覚することが難しいです。妊娠を希望しているのになかなか妊娠しない方は、一度当院で検査してみてはいかがでしょうか。

ご来院をお待ちしています