JR名古屋駅
太閤通り口
徒歩5分

土日診療
完全予約制

培養技術の高い不妊治療なら名古屋駅すぐのなごやARTクリニックへ

培養室 LABORATORY

培養室とは

受精卵の成長を
確かな培養技術で支えます

生殖補助医療(ART)では必要不可欠な「培養室」。培養室と呼ばれるためには、様々な条件をクリアしなければなりません。
空気清浄度、培養環境、機器類を整えることは当たり前で、重要なのは胚培養士の技術です。ここが治療の成績に大きくかかわるため、胚培養士は日々鍛錬をおこない、技術の向上につとめています。

「一つでも多くの妊娠に結び付く良好な受精卵を得て、一人でも多くの方に妊娠していただくこと」をポリシーに掲げ、患者さまの卵子・精子・受精卵を大切に、確実に取り扱います。

生殖補助医療(ART)の世界は、日々進歩しています。論文や学会で新しい知見を取り入れることで、患者さまの治療に活かしていきます。

培養室の特徴

先進医療
良好な胚を選ぶことができる
インキュベーター

タイムラプスインキュベーターを
用いるメリット

  1. 01 受精卵(胚)への負担が少ない
  2. 02 正確な受精判定が可能
  3. 03 より良い移植胚の選別が可能

タイムラプスインキュベーターとは、女性の卵管の気相・温度を再現した培養器のことです。タイムラプスインキュベーターは、経時的に画像を撮影するためのカメラが付いているため、胚の培養に適した環境の中で成長を観察することができます。
従来のインキュベーターは、胚の成長を観察するために外に出さなければなりませんでした。外に出すことで気相が変わったり、温度が下がったり、光の影響を受けたり・・・胚には環境の変化による大きなストレスがかかっていました。また、観察のタイミングを逃すと、正確な受精判定が行えず移植の対象からはずれることもありました。
現在では、タイムラプスインキュベーターは、より良い移植胚を選ぶためには必要不可欠な機器となっています。

先進医療
良好な精子選別のためのPICSI

PICSIを行うメリット

  1. 01 成熟した良好な精子の選別が可能
  2. 02 良好な受精卵が得られる可能性が高くなる
  3. 03 胚移植後の臨床成績が高くなる可能性がある

PICSIとは、physiological ICSI(生理学的選別ICSI)のことで、正常な精子を選んでおこなう顕微授精のことです。正常な精子とは、成熟したDNA断片化のない精子を指します。これらはヒアルロン酸に接着するため、ヒアルロン酸の入った溶液を用いて精子の選別をおこないます。当院では、反復不成功やなかなか結果がでない方に適用しています。
正常な精子でICSIすることで培養成績や臨床結果の改善が期待されています。

保険診療
レーザーを使用した孵化補助
(アシステッドハッチング)

孵化補助(アシステッドハッチング)を行う
メリット

  1. 01 着床・妊娠する可能性が高くなる
  2. 02 凍結融解処理で、硬くなった卵の殻(透明帯)から胚を脱出しやすくする

卵子の透明帯という殻を、人為的に薄くしたり穴をあけて脱出を助ける方法です。卵子や胚の凍結や融解をおこなうと透明帯が硬化して、胚が透明帯から出られずに退行してしまうことがあります。当院では、安全かつ操作が簡単なレーザーを用いたアシステッドハッチングをおこなうことができます。

保険診療
高濃度ヒアルロン酸培養液を用いた胚移植

高濃度ヒアルロン酸培養液を用いた胚移植を行う
メリット

  1. 01 着床・妊娠する可能性が高くなる
  2. 02 胚と子宮内膜とを繋ぐ補助的役割がある

体内のあらゆる場所に存在しているヒアルロン酸が含まれた胚移植用の培養液が開発されています。このヒアルロン酸培養液は、胚と子宮内膜を繋ぐ補助的役割があると報告されており、胚移植後の妊娠率の向上が期待できます。

その他
紡錘体可視化システム

紡錘体を観るメリット

  1. 01 卵子の核の成熟が判断可能
  2. 02 ICSIに適した時期を判断

紡錘体は、染色体を正しく分配する働きをしている微小器官の集まりで、正しく機能することで、染色体を正常に分配します。
紡錘体は、普通の顕微鏡ではみえませんが、紡錘体可視化システムの特別なレンズとフィルターを通すとみえるようになります。
紡錘体は通常、極体という細胞の直下に出現しますが、まれに直下ではないことがあり、ICSIで紡錘体を傷つけてしまうことがあります。また、卵子が成熟しているかの指標になり、適したタイミングでICSIができるため、受精率の向上が期待できます。

その他
より自然な体外受精を優先的に

レスキューICSIを行うメリット

  1. 01 安心して、より自然に近い体外受精を選択できる
  2. 02 凍結や移植ができなくなることを回避する

精子の状態が良ければ、より自然な受精過程の体外受精を優先しておこないます。しかし、精子が透明帯を通過できないなどの原因から、受精しないこともあります。当院では、体外受精をおこなった卵子に受精の兆候があるかを確認して、受精していない場合には追加の顕微授精をおこないます。これをレスキューICSIと呼びます。
レスキューICSIにより、受精卵が得られずにその後の凍結や移植ができなくなる、ということが回避できます。