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不妊治療に欠かせない注射と痛みについて

こんにちは、看護師です。

看護師は注射をするとき、「皮下注射しますね」「筋肉注射しますね」と、注射をする方法について患者さんにお伝えしています。
しかし、それぞれの方法でどのような違いがあるかご存知の方は少ないかもしれません。
お薬の効果が出るスピードやお薬ごとの条件(薬液の性質など)によって、注射をする方法は決められています。

たとえば、筋肉注射は皮下注射の2倍のスピードで吸収されるため、効果の出現がはやいという特徴や、
また、油性や混濁液のお薬や、皮下注射より多い量のお薬を投与することができる・・・などの特徴があります。
皮下注射は比較的ゆっくり吸収されるので急激に効果が出ない=安全性が高い投与方法といわれています。
その吸収速度を活かしてゆっくり効果を出したい薬に用いることがあります。




どこに打つとしても、患者さんにとって気になるのは注射にともなう痛みですよね。

病院内で行う注射では、看護師が利き手をうかがうことがあります。これは、注射後によく動かす利き手に打つと、よく動くために痛みを感じやすくなるためです。接種後の生活で感じる痛みを軽減するには、利き手への注射を避けるとよいでしょう。

また、注射が苦手な方や緊張してしまう方は、横になった状態で注射することも可能です。気軽にご相談ください。

患者さんにお家で行っていただく自己注射については、当院では皮下注射のお薬をご案内しています。
自分で打つ注射は、打ってもらうよりもこわいなと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
お家での注射が必要な治療を始める際には、必ず看護師からの注射の手技指導があります。
その機会に自己注射に対する不安がなるべく解消できるよう、手技をお伝えしています。



また、痛みを少なくする方法について、針を皮膚に刺す痛みはどこに打ってもあまり変わらないようですが、
ゆっくり刺すよりは、すばやく刺す方が痛みを感じにくいといわれています。
お薬が注入されるときの痛みは、より脂肪の多いところに注射することで軽減される可能性があります。
自己注射を行なっている方は、比較的脂肪のある部分をしっかりつまんで打っていただくとよいでしょう。


今回は注射についてお話をさせていただきました。

当院での注射やご自身での注射のなかで感じたご不安や不明点はご指導の際や、受診の際に遠慮なく看護師におたずねください。

 

「自分たちに合う治療ってどれだろうか」「そもそも治療の対象になるのかな」と、お悩みの方は、ぜひ一度ご予約のうえ来院いただき、
看護師や医師と、今までのことやこれからの治療のことをお話しさせていただければと思います。
注射のことのみならずぜひ、治療や検査などについてもご相談ください。