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卵子学会に参加、発表を行いました

こんにちは。胚培養士です。

 

5月18、19日に神戸市で行われた「第65回 日本卵子学会学術集会」に参加してきました。

 

日本卵子学会は胚培養士の資格の認定などを行っている学会で、胚培養士試験を受験する際や資格の維持を行うためには定期的にこの学術集会に参加しなければなりません。

ほかにも不妊治療を行っている医師や看護師、大学で研究を行っている学生や先生など、多くの方が参加します。

 

今回、学術集会に当院から3人参加しました。また、口頭発表で「人工知能Life Whispererを用いた妊娠および正倍数性予測の有用性」、ポスター発表で「胚盤胞2個移植における多胎妊娠回避にLife Whispererは活用できるか」というタイトルで2人発表し、当院での検討結果を発表しました。
 

 

Chat GPTなどで注目される人工知能ですが、胚培養では主に胚評価などで臨床応用が進んでいます。

 

従来の人工知能を用いた胚評価はタイムラプスインキュベーターのオプションとして販売されているものが多く、タイムラプスインキュベーターがない施設では使用できませんでした。

ですがLife Whispererというシステムは、1枚の胚盤胞の画像でその胚の妊娠可能性や正倍数性を評価できるため、タイムラプスインキュベーターを設置していない施設でも利用できます。

 

今回当院が行った解析では残念ながらLife Whispererの有用性を立証することができなかったのですが、今後より多くの画像データを人工知能に学習させることで、より精度の高いシステムとなることに期待したいです。

 

ほかにも他のクリニックで行っている培養方法などを知れるとても貴重な機会でした。