こんにちは、胚培養士です。
1月9日、10日に大阪府で行われた「第30回 日本臨床エンブリオロジスト学会 学術大会」に参加してきました。
日本臨床エンブリオロジスト学会は胚培養士のための学会であり、今大会は「胚培養士の現在地と未来」というテーマで行われ、当院からは2名が参加いたしました。
当院の胚培養士は「3種類のTSを用いたワンステップ急速融解法による胚盤胞移植の臨床成績」、「人工授精における密度勾配法とミグリス法の比較」というタイトルで2題のポスター発表を行いました。
また今回私たち胚培養士をテーマに描かれた漫画「胚培養士 ミズイロ」の作者である、おかざき真里先生による講演があり、胚培養士というテーマで漫画を描くに至った経緯や、実際にクリニックで行われた取材の内容について詳しくお話しされていました。
患者様と胚培養士のどちらの立場からも不妊治療の現場が描かれるこの「胚培養士 ミズイロ」という作品は、現在不妊治療に向き合われている方やこれから始めようとしている方々にとって、そして我々胚培養士にとっても、不妊治療の現在を知ることができる素敵な作品です。
分からないことが多い印象のある不妊治療について、はじめの一歩を知るきっかけとなるのではないかと感じています。
今回の学会は冒頭でもお伝えした通り、胚培養士のための学会です。全国各地の施設から多くの胚培養士が参加し、培養業務の現状を知り、新たな知見を得るための議論が交わされました。また、他のクリニックの胚培養士や企業の方々との交流をはかることができ、有意義な時間を過ごすことができました。