こんにちは、胚培養士です。
今回は移植で用いる高濃度ヒアルロン酸含有培養液についてご紹介します。
初めに高濃度ヒアルロン酸含有培養液とは、その名前の通り通常使用する培養液より、さらに高濃度のヒアルロン酸が入った培養液です
ヒアルロン酸は人の体のあらゆる場所にも存在しており、生殖補助医療においては胚が子宮内膜にくっつくのを助けてくれる役割があると報告されています。
つまり「胚が子宮内膜にくっつきやすくなる=着床率が向上する」ということなので、高濃度ヒアルロン酸含有培養液を使用することで、着床・妊娠率の向上が期待されます。
<高濃度ヒアルロン酸含有培養液を用いた胚移植のメリット>
・胚と子宮内膜を繋ぐ役割があるので、着床・妊娠率の向上が期待される |
今回ご紹介した高濃度ヒアルロン酸含有培養液ですが、保険診療では移植2回目以降の患者さまを対象に使用させていただいております。何かご不明な点がございましたら、移植前に医師や胚培養士にお声がけください。