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不妊治療のステップアップの目安について

こんにちは、コーディネーターです。

今回は不妊治療のステップアップの目安についてお話しします。

 

不妊治療には、一般的に

タイミング法 → 人工授精(AIH) → 体外受精(ART)

という段階があります。

では、それぞれの治療をどのくらい続けるのが目安なのでしょうか。

 

♦ タイミング法

排卵誘発剤等を用いて、排卵のタイミングに合わせて性交渉をとる方法です。

一般的には、35歳未満で4〜6回、35〜40歳で2〜4回、40歳以上で1〜2回を目安に行います。

タイミング法での妊娠率は1周期あたり3〜5%程度といわれ、40歳以上では1%未満になります。

このため、年齢が上がるほど、次の治療へのステップアップを早めに推奨することになります。

 

♦ 人工授精(AIH)

人工授精は、精子を直接子宮内に注入する方法です。

1周期あたりの妊娠率は5〜8%ほどで、40歳以上では1%程度とされています。

 

当院の累積妊娠率のデータを見ても、3〜4回目以降はどの年齢層でも妊娠率がプラトー(頭打ち)になる傾向があります。

そのため、35歳未満では~4回、35〜40歳では2〜3回、40歳以上では1〜2回を目安に、体外受精へのステップアップを検討することをおすすめしています。

 

もちろん、卵管の通過障害がある方や、精液検査の結果が悪かった方、卵巣機能の低下などがある方など、もっと早くステップアップを検討したほうが良い場合もあります。

体外受精の治療の保険適用回数の上限は、女性の年齢で異なってくるためご自身の年齢や、これまでの治療経過・検査結果などを踏まえて総合的に判断し、医師から提案させていただくことになります。

 

ステップアップは『新しい可能性を見つけるための選択肢の一つ』です。

不安なことがあれば、私たちスタッフにお気軽にご相談くださいね。