晩婚化が進む近年、不妊治療を受けるご夫婦が増えています。
日本人のご夫婦の内、4.4組に1組は不妊治療を経験しています(※)。
(※)国立社会保障・人口問題研究所「2002、2005、2010、2015
社会保障・人口問題基本調査」より引用。
今回は「不妊症とは」「不妊で考えられる原因(女性・男性)」についてご説明します。
目次
■不妊症とは
◎約1年間、妊娠の成立が見られない状態を指します
不妊症とは、妊娠を望み性生活を行っているにもかかわらず、約1年間、妊娠の成立が見られない状態を指します。
通常、性生活を行った場合、1年間で約8割、2年間では約9割のご夫婦に妊娠が成立するとされています。
■不妊で考えられる原因
◎女性、男性、どちらにも原因が考えられます
不妊の原因は女性だけではなく、男性にあることもあります。一般的に不妊の原因は卵子側に4割、精子側に2~3割、双方に2~3割、どちらかわからない原因不明が1割とされています。
[女性側の原因]
・排卵因子 排卵障害
・卵管因子 卵管閉塞、卵管周囲癒着
・子宮因子 子宮筋腫、子宮内膜ポリープ
・頸管因子 頸管粘膜の分泌異常
・免疫因子 抗精子抗体
[男性側の原因]
・男性因子 性機能障害(ED)、精子の数が少ない、精子の運動能力の低下など
上記の内、排卵因子、卵管因子、男性因子が不妊症の3大原因とされています。
■不妊症の検査・治療内容
◎女性、男性、どちらも検査を受けていただくことが重要です
不妊の原因を特定するため、また、不妊治療を成功に導くためには女性・男性どちらも検査を受けていただくことが重要です。
{女性の検査内容}
・卵巣予備能検査(AMH検査)
・子宮卵管造影検査
・超音波検査
・ホルモン検査
・子宮鏡検査
・慢性子宮内膜炎検査(BCE検査)
・ERpeak子宮内膜胚受容期検査
・子宮収縮検査
{男性の検査内容}
・精液検査
≪不要な検査は行いません≫
なごやARTクリニックでは、不要な検査はなくしていきたいと考えています。
患者様のご負担を減らせるよう、適宜、必要な検査を受けていただきます。当院で行う検査のほか、他院の検査結果があれば採用し、1人1人の患者様に合わせた治療を進めていきます。
◎あらゆる可能性を考慮し、適切な治療法をご提案させていただきます
不妊の原因が分かった場合は原因に合わせて治療を進めていきます。原因が分かった場合、または、原因が分からない場合も含め、当院ではあらゆる可能性を考慮しながら適切な治療法をご提案させていただきます。
[治療内容]
・人工授精
・体外受精
・顕微授精
・タイミング療法などの専門性の高い不妊治療
・PICSIなどの先進医療
・不育症の治療
【生殖医療専門医による診療で誠実に患者様をサポートします】
なごやARTクリニックでは日本生殖医学会認定生殖医療専門医の資格を持つ医師が知識と経験を生かし、誠実に患者様をサポートします。
院内には環境を管理した培養室を備え、タイムラプスインキュベーターを用いて精確性の高い胚培養を行っています。患者様のご希望に合わせ、培養方法(先進医療によるタイムラプス培養)をご選択可能です。
生理学的な精子選別を用いた顕微授精、PICSI(ピクシー)などの先進医療もご選択いただけます(※)。
(※)先進医療の技術料は自己負担となります(診査料、投薬料は保険を適用可能です)。
不妊でお悩みの方、不妊治療で知りたい・聞きたいことがある方は当院までお気軽にご相談ください。
{女性医師による診察にも対応}
当院は女性医師による診察も行っています。ご希望の方はお申し出ください。