こんにちは。胚培養士です。
今回は凍結融解胚移植の胚盤胞のグレードと妊娠率についてお伝えします。
当院では胚盤胞を4つのグレードにわけ、グレード1からグレード3のものを凍結の対象にしています。
グレード1…内部細胞塊、栄養外胚葉ともにしっかりと確認できるもの
グレード2…やや少ないもの
グレード3…内部細胞塊、栄養外胚葉のどちらかが少ないもの
グレード4…内部細胞塊、栄養外胚葉ともに少ないもの。凍結の対象にはしていません。
2022年に当院で胚盤胞を1個移植した場合のグレード別の妊娠率は、以下のようになっています。
すべての年齢を対象にしており、胎嚢が確認できた場合を臨床妊娠成立としています。
グラフより、凍結保存した胚盤胞はすべてのグレードで妊娠できる可能性があることがわかります。
移植胚の評価など気になることがある方は、移植前説明の際などに胚培養士にお声がけください。