一般不妊治療について
不妊治療の第一歩として
一般不妊治療は検査の結果から段階的に行っていきますが、妊娠しにくい原因を早く知ることができれば、妊娠までの期間を短くできる可能性もあります。
一般不妊治療は、検査の結果をもとに段階的に行っていきます。
体内での精子と卵子の出会いの可能性を上げていくことを目指した治療がメインです。保険で一般不妊治療を行うためには、ご夫婦同席のもと、治療計画の作成が必要です。
※婚姻関係および事実婚状態であることを確認する書類の提出をお願いしています。
治療内容
タイミング療法
エコーで卵胞の確認をおこなって排卵日を正確に推定します。排卵障害がある場合はホルモン検査や排卵誘発剤を併用し、排卵まで誘導します。
■来院回数、検査内容など
生理開始2日目～4日目頃と10日目～12日目頃に来院して子宮内膜の厚さや卵胞の大きさをチェックします。そこから排卵時期を予測して、タイミング指導をおこないます。卵胞を育てる薬や排卵を促す薬を併用することもあります。
人工授精(AIH)
排卵に合わせて、精子を子宮内に注入する方法です。当院では専門施設として、胚培養士が精子を調整し、良好な運動精子だけを子宮内に注入して、卵子と出会う可能性を高めます。
■来院回数、検査内容など
生理開始2日目～4日目頃と10日目頃に来院して子宮内膜の厚さや卵胞の大きさをチェックします。11～12日目頃に卵胞の大きさから人工授精の実施日が決定します。（1～3日後が多いです）排卵を促す薬を併用することもあります。当日は採精した精液をご持参いただきます。培養室で運動良好な精子を回収して、子宮の入り口から細い管を入れて子宮腔内に注入します。管が通るとき痛みや少量の出血を伴うことがありますが、個人差があります。
患者さまの年齢や不妊原因、治療歴等を考慮して提案します。早めのARTへのステップアップも可能です。
| 35歳未満 | 4～6回程度 |
|---|---|
| 35～40歳 | 2～4回程度 |
| 40歳以上 | 1～3回程度 |
卵管鏡下卵管形成術(FT)
自然妊娠をのぞむ方へ
子宮卵管造影検査で卵管閉鎖あるいは卵管狭窄と診断された卵管性不妊症の方が対象となります。子宮から細い管を挿入し、卵卵管を広げて通過性を改善します。生殖補助医療(ART)へのステップアップを悩まれている方や、自然妊娠を期待する方に検討していただきたい治療です。
静脈麻酔で日帰りでの処置が可能です。腹部の傷がつかず身体への負担が少ないなどのメリットがあります。
健康保険の適用となります。
形成術のメリット
期待できる
少ない