「保険で受けられる不妊治療は妊娠率が低そう…」
「やっぱり、保険よりも自費を選んだ方が良いのかな?」
2022年4月の診療報酬改定により、人工授精などの一般不妊治療に加え、体外受精・顕微授精や男性の不妊治療などの生殖補助医療(ART)にも保険が適用されました。保険で受けられる診療内容の幅が広がり、今後はさらに不妊治療を利用しやすくなります。
今回は「保険でしっかりとした不妊治療を受けられる理由」および「先進医療や自由診療(自費診療)を選ぶことの意味」についてお話をさせていただきます。
◎保険・自費の違いは妊娠率に影響しません
「保険の不妊治療は妊娠率が低い」「自費や先進医療の方が妊娠率は高まる」
はたして、これは真実なのでしょうか。
答えは「NO」です。
保険・自費の違いは妊娠率に影響しません。
保険でも、しっかりとした不妊治療を受けられます。
◎不妊治療の約9割が保険で受けられます
保険、自費、先進医療すべてを含め、不妊治療全体の約9割が保険で受けられます。
[保険で受けられる不妊治療の内容]
・不妊検査
・不妊の原因になる疾患の治療
・一般不妊治療(タイミング法、人工授精)
・生殖補助医療(ART)(体外受精、顕微授精)
全体の約9割の治療を保険適用で受けられるため、選択肢は幅広いです。ほとんどの方は保険の不妊治療で用いる薬剤や治療方法にご不満・ご不安を感じることなく、幅広い選択肢の中からご自身に合った不妊治療をお選びいただけます。
◎症例やご希望に合わせ、先進医療・自由診療をご選択可能です
保険でもしっかりとした不妊治療を受けられます。ただし、患者様の年齢や症例によっては保険の不妊治療だけでは思うような結果がでないケースがあります。
保険の不妊治療では結果がでなかった場合、先進医療・自由診療を受けることで治療の効果を高められる可能性があります。
[先進診療の不妊治療の内容]
・タイムラプス培養
・PICSI(ピクシー)
・ERPeak
・子宮内フローラ検査
など
[自由診療の不妊治療の内容]
・PGT-A
・受精卵の貯卵
・PFC-FD
・卵子活性化(保険でも可)
・ペントキシフィリン処理(保険でも可)
など
今後は保険の不妊治療の中からご自身に適したものを選び、その上で、症状やご希望に合わせて先進医療・自由診療をご選択する形が不妊治療のスタンダードになっていくことが予想されます。
「保険の不妊治療に不安がある」
「先進医療・自由診療について詳しく知りたい」
上記のような不妊治療に関するご不安やご質問がある方は、なごやARTクリニックまでご相談ください。