1.慢性子宮内膜炎検査(BCE検査について)
専用の器具を用いて子宮内膜の一部を採取し、通常の子宮内膜には見られない炎症細胞や形成細胞があるかどうかを特異的マーカーであるCD138免疫の染色により確認します。
2. メリット
慢性子宮内膜炎といって子宮内が細菌感染することにより慢性の炎症を引き起こしている状態では、着床障害や妊娠初期の流産の原因の1つとなります。またCD138という抗原を持つ免疫細胞が受精卵を障害しようとするため、着床障害の原因にもなるとされています。これらの不妊につながるとされる原因を探ることのできる検査となります。
3. 検査当日の流れ、持ち物、おすすめの服装
検査当日は、子宮の向き等を確認するために初めに内診室でエコー検査をします。その後、そのまま内診室で、膣や子宮の入り口を消毒し、BCE検査を行います。
診察室にてお話を聞いて、抗生剤を受け取っていただいて終了です。(感染のリスクがあるため抗生剤を飲んでいただきます)
出血するため生理用ナプキン1枚をお持ちください。
検査のためにショーツを脱いでスリッパに履き替えていただくため、スカートで脱ぎ履きしやすい靴だとよいです。
4. 検査時期
子宮内膜の基底層を採取するため、当院では内膜が薄くなっている月経10日目前後で行っています。
5. 治療方法
もしもCD138陽性細胞があった場合、抗生物質の内服にて治療していきます。
6. 痛い検査?
痛みの感じ方には個人差がありますが、内膜の一部を採取してくる検査のためある程度痛みを伴う検査にはなります。そのため検査当日は予約時間の30分前にご来院いただき、坐薬鎮痛剤をお渡しします。
7. 検査費用
自費 約33,000円
関連検査:卵管造影検査