看護師です。
はじめて不妊治療を受けるために当院を受診された方の多くが
「不妊治療がどのような流れで進んでいくのか想像ができない!」とお話をしてくださいます。
きっと、この記事を開いてくださった方の中にも
同じ思いを抱えてらっしゃる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、はじめて不妊治療専門のクリニックを受診する方に向けて
「不妊症の検査の流れ」についてお届けします。
ご覧いただくことで、不妊治療について想像できるようになり、
不安や悩みが少しでも解消されることに繋がれば幸いです。
- ホルモン採血
(FSH:卵胞刺激ホルモン、LH:黄体形成ホルモン、PRL:乳腺刺激ホルモン)
→下垂体からのホルモン分泌が卵胞の発育に適した状態であるか血液検査で調べます。
月経3日目から5日目に測定し基礎となる値のため、この時期の値を基礎値といいます。
- 超音波
→経膣エコーで、卵巣や子宮内膜の様子を観察します。
- 卵管造影検査
→卵管は、精子と卵子が出会う受精の場です。経膣的に造影剤を流し、
レントゲン撮影をすることで子宮の形態・卵管の通過性を確認します。
卵管の通過性は、自然妊娠成立に必須条件ですので非常に重要な検査です。
- フーナーテスト
→あらかじめご夫婦でタイミングをとり来院いただきます。
おりものを採取し、運動性を保持している精子がいるか子宮頚管内にいるか確認します。
頸管内に入ることで精子が動かなくなることもあります。
- ホルモン採血(P4:黄体ホルモン)
→卵巣からのホルモン分泌の値を血液検査で測定し、排卵したか確認します。
このような検査を治療と並行しながら行っていきます。
ただし、日常生活を送りながら、1回の周期中(月経から次の月経までの間)に
すべての検査をうけることが難しいという方もいらっしゃると思います。
検査スケジュールは相談しながら予定を立てますので、まずはご相談ください。
できるように、スケジュールを一緒に考えましょう。
今回は不妊症の検査の流れについてお届けしました。
なんとなく不妊治療についてご想像いただけましたでしょうか?
当院は、不妊治療についてのセミナーも開催しております。
治療について知ることはもちろん、院内の雰囲気を
実際に感じていただける機会でもありますので気軽に参加してくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。