こんにちは看護師です。
今回は子宮鏡検査について、検査内容、メリット、当日の流れ、痛みの有無、費用等お話していきます。
子宮鏡検査について気になっている方、受診をすることを迷われている方のお力になれば幸いです。
1. 子宮鏡検査とは
簡単に言うと、胃カメラのように子宮の中をカメラで見る検査になります。
内診(超音波検査、膣からのエコー検査)や卵管造影検査等で子宮内ポリープや筋腫、子宮奇形が疑われる時や、体外受精前検査として行います。また、不妊の原因がはっきりしないときにも行われることがあります。
細いファイバースコープを子宮口から挿入し、子宮内をくまなく観察します。
検査中にカメラ映像を一緒にみて、医師の説明を聞くことができ、検査は10分ほどで終わります。後ほど診察室でも改めて検査結果説明ありますので検査中に映像が見られなくても大丈夫です。
検査の結果、異状が見つかった場合には後日手術を行うこともあります。
2. メリット
子宮鏡検査を行うと、超音波検査では確認できなかった子宮内膜ポリープなど、妊娠を妨げる疾患の発見につながることもあります。
もし何らかの疾患が見つかった場合、治療を行うことで不妊の原因を取り除くことができ、将来的に妊娠しやすくなる可能性もあります。
3. 検査当日の流れ、持ち物、おすすめの服装
検査当日は、子宮の向き等を確認するために初めに内診室でエコー検査をします。その後、そのまま内診室で、膣や子宮の入り口を消毒し、子宮鏡検査を行います。
診察室にて検査結果を聞いて、抗生剤を受け取っていただいて終了です。(感染のリスクがあるため抗生剤を飲んでいただきます)
出血することがあるため生理用ナプキン1枚をお持ちください。
検査のためにショーツを脱いでスリッパに履き替えていただくため、スカートで脱ぎ履きしやすい靴だとよいです。
4. 検査時期
生理終了直後から内膜の増殖期(卵胞期、月経10日目前後)が望ましいとされています。
当院では検査を受けられる方皆様に、子宮外妊娠のリスクがあるため、生理開始から検査日までは避妊をしてきていただいています。
また、検査周期に妊娠されても問題はありませんのでご安心ください。
5. 痛い検査?
あまり痛みはないため麻酔は使用しません。事前に痛み止めを飲む必要もありません。検査後にそのまま仕事に行くこともできるので、気軽に受けられる検査といえます。
ただし、子宮の入り口が固かったり、狭くなっていたりするとカメラの挿入時に痛みを感じるかもしれません。できるだけ体の力を抜いて、リラックスして検査を受けるようにしてください。
子宮はふくらます前の風船のようにぺたんとしているので、子宮の中を見るために生理食塩水を流して圧をかけて広げます。そのため違和感を訴える方はいらっしゃいます。
また、時々気分が悪くなる方がいらっしゃいますので当院では直前の食事は避けての来院をお勧めしています。気分が悪くなってしまった場合にはベッドで休んでもらうことも可能ですので、安心してご来院いただければと思います。
6. 検査費用
自費:約12,000円
保険:約3,000円+その他の検査した場合は別途
関連検査:卵管造影検査