こんにちは。胚培養士です。
6月6 、7日に川越市で行われた「第67回日本卵子学会学術集会」に参加してきました。

日本卵子学会は「生殖」を共通テーマとして、生物学、農学、臨床医学など様々な分野の専門家が議論を交わし、交流を深める場となっています。また、卵子や精子、受精卵を専門に扱う生殖補助医療胚培養士の資格認定・育成も担っており、当院ではこの学会を通じて、患者さまへ新たな技術や知見を還元できるよう努めています。
今回、学術集会に当院から2人参加し、口頭発表、ポスター発表を1演題ずつ行いました。口頭発表は「ワンステップ融解法による胚盤胞移植の妊娠および出産成績」、ポスター発表は「当院へ移送された胚の臨床成績」をテーマに発表を行い、ディスカッションを交えながら理解を深めることが出来ました。

卵子・受精卵の凍結融解法は少しずつ変化しています。一般的に行われている急速融解法から、融解にかかる時間をさらに短縮した方法がワンステップ融解法です。準備や操作時間を短縮し、胚への負担を軽減させることを目的とし、当院でもこの技術を導入しています。過去にはワンステップ融解法に関する論文を発表しており、今回の学会でも多くの発表で引用されていました。卵子や胚の凍結融解技術の更なる発展の一端を当院も担えるよう、今後も論文や学会発表を積極的に行っていきます。
また、さまざまな事情で保管していた胚を他の施設に移動させなければならない場合に行われる「胚の移送」において、移送胚の臨床成績など当院の現状をポスターにまとめ発表しました。
学術集会は、普段クリニックでの業務に専念しているスタッフにとって、他施設や関連企業との交流を図ることができる貴重な機会となっています。スタッフ自らの知見を深め、自施設に持ち帰り、患者さまに還元するため、これからも積極的に参加したいと考えています。
