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採血について




こんにちは。看護師です。
今回は不妊治療に欠かせない「採血」についてお話しさせてください。
 

採血が苦手な方は少なくありません。

とくに女性は男性と比べて皮下脂肪が多い傾向にあり、
血管が見えづらいと言われたことがある方も多いのではないでしょうか。
普段問題なく採血できる方でも、体調によっては血管が見えづらくなってしまうこともあります。

 

しかし、治療の上で採血が必要になるタイミングが多々あります。

 

治療を始めるとなれば、まず感染症にかかったことがあるかどうかや、
卵巣の予備能(AMH)を採血で調べます。

一般不妊治療の中では、ホルモンが卵胞の発育に適した状態か調べるために
基礎値を測ったり、排卵後に分泌が増えるホルモン(プロゲステロン)が
出ているかを測定します。

 

また採卵周期では、お薬の代謝にまつわる臓器の機能や血液成分の量が正常かを測ったり、
卵胞が育っていく途中経過を観察するためにホルモンの値を測ります。

移植周期では、身体が移植に向けて適切な状態かを調べるためにホルモンの値を測ります。

 

そんな不妊治療の上でも欠かせない、様々なことが分かる採血。
少しでも苦痛なく終えていただくためのコツをお伝えさせてください。

今のように寒い季節はとくに、身体が冷えたり、暖かい季節に比べると
1日あたりの飲み物の量も少なくなりやすく、血管も縮こまりがちです。
血管が収縮してしまうと、採血は難しくなります。

 

 
対策として、
①お身体、とくに腕や手を温めておく
②水分をしっかり取っておく
③緊張している場合は深呼吸をしてリラックスする
上記に気をつけていただけると、より血管が拡張して、採血に適した状態になりやすいです。

 


また、採血に対して緊張してしまう方や、気分が悪くなったり気を失ったことがある方、
どうしても血管が出にくい方には、横になって採血(臥床採血)することも効果的です。
 
                             

 

当院でも、患者さんに横になっていただき、よりリラックスできる状態で採血することが出来ます。
採血が苦手な方や緊張してしまう方は、処置室での採血時、ぜひお申し付けくださいね。